絵本は何を買おう?

子どもに絵本、今や子育てにおいて欠かせない存在となりましたね。今では、大人も楽しめるとうたった絵本もたくさん増えました。子どもが「これ欲しい」と言葉で伝えてくれる年齢でしたら、絵本選びには迷わないことでしょう。しかし、言葉で自分の想いを伝えることが難しい0,1,2歳児の子に買ってあげるとなると、悩む方もいるかと思いますので、参考になれば何よりです。

 

@本屋さんに行って購入する場合
A通販で購入する場合

 

本屋さんに行って購入する場合

お母さんが「いいな」と思った本を選ぼう
対象年齢の絵本棚にまず行きます。そこで、お母さんがぱらぱらと絵本をめくって見て直感的に心惹かれたものを、まず買ってみましょう。なぜなら子どもは、お母さんの好きなものが自分の好きなものになるからです。これは絵本だけでなく、お母さんの苦手な野菜が我が子も苦手であったり食べ物等でも当てはまります。自我がしっかり芽生えている子は「自分は○○が好き」と自らで訴えますが、初めて出合う事象やものに対しては、知らないことがたくさんある為お母さんの「好き」が子どもの入り口になります。お母さんが絵本を手に取った時に「この絵がかわいい」「なんかおもしろい」と漠然とでも快の感情が芽生もの、「読んであげるの楽しみ」と想像が膨らんだものから始めてみてください。お母さんが昔よく読んでいた絵本が残っていたら、それもぜひ本棚に加えましょう。その絵本を一緒に読む、可能ならお膝の上に座らせて読んであげる時間を最初は特に大切にしてください。絵本を通じて、親子の愛情が深まります。

 

ベストセラー絵本とロングセラー絵本を知ろう

 

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絵本は大きく分けて、ベストセラーとロングセラーに分類されます。『ベストセラー』はその年に人気・評価を得た絵本です。今の時代と子ども心を反映したもの、旬な遊び心を取り入れた作品が多い特徴があります。某雑誌で毎年絵本大賞が紹介されており、長年愛される作家さんもこれを機に誕生しています。ユーモアに溢れたものも多く、愉快なキャラクターが主人公だったり、とびだす・変身するなどの仕掛けがあったり、キラキラ等の加工がページに施されていたり、バラエティに富んでいて視覚や触覚を刺激し楽しませてくれる絵本が多いです。

 

『ロングセラー』は言葉の通り、年月日が経っても時代が変わってもどの親子にも一定の人気がある絵本のことを言います。ベストセラー絵本のように仕掛けがほぼ無くシンプルなストーリーの物が多いですが、お母さんやおばあちゃんも「見たことある!」という絵本は、ロングセラー絵本です。海外から生まれた絵本も、日本でもたくさんベストセラーになっています。例えば、『三匹のやぎのがらがらどん』この絵本は作者が北欧出身ということもあり、北欧の自然を舞台にお話が展開されています。松などの針葉樹が多い北欧自然のイラストが、鋭さや空気の冷たさを感じさせ、トロルがいる気配をより不気味に匂わせています。このお話のようにロングセラー絵本はシンプルな内容が多いので、読み手や口調の変化によって同じ内容なのに楽しい要素が多様に生まれるのが特徴です。読み手の特色やスリル感が足され、感情を掻き立てられ「何回も見たくなる」こともしょっちゅうでしょう。読み手があっての絵本、つまり「親子で読むともっと楽しくなるよ」という、子育てにおいての絵本のあり方にも気づかせてくれます。このことからも、最初の一冊の購入に迷った場合は、まずロングセラー絵本の中から選ぶといいと思います。

 

→ロングセラー絵本『三匹のやぎのがらがらどん』

 

子どものいる家庭にプレゼントで悩んだ場合は、プレゼントする家庭にお母さんが見たことのある絵本が多いか少ないか、で決めても良いでしょう。お母さんが見たことのある絵本が多い、ということはロングセラー絵本が多く置か有れている家庭なので、新鮮な風を運ぶ意味合いを込めてベストセラー絵本をプレゼントしても良いかもしれません。プレゼントする家庭の状況が把握しにくい場合は、ロングセラー絵本を選ぶと間違いないでしょう。

 

本棚に絵本を並べた際に、ロングセラー絵本とベストセラー絵本と、合わせた残りの1割に図鑑を置いておくと家でも十分楽しめる絵本環境になります。情報豊かな時代に図鑑の必要性を問う方もいるかもしれません。我が子が特定のものにより具体的に興味を持ち始めてきたら、手に取ってみる回数は他の絵本より少ないかもしれませんが、その知識や視覚をより豊かにしてあげられるように試しに買い足してみてください。ぱらぱらと気兼ねなくページを捲めくって見れるもの、分厚くて重いという異質さと存在感がまた子どもの『絵本』の価値観と関心をより育みます。そこにロングセラー絵本もベストセラー絵本も両方あることで、子どもは「今日はこんな気分」と幅広い選択肢の中から絵本を手に取ることが出来ます。

 

通販で購入する場合

定期購読にしようか悩むわ

単品で絵本を購入する場合は、上記と同じ点を参考に購入してください。ここでは通販で、『定期購読(年間購読)』を考えているお母さんへの提案をします。月齢に合わせてセレクトしたものを毎月お届けする『定期購読(年間購読)』、最近絵本に限らずおむつなどの定期購読もあり、勧めるメーカーさん、保育者さんが増えてきていますね。絵本の定期購読もまた、良し悪しを理解したうえで子どもに提供するといいと思いますので、簡潔にまとめました。

良い点

・大人が、絵本を買い与えることに悩まなくてもいいため自分の時間を有効活用できる。
・知識ある方々がセレクトしているので、その年齢にあった子の好みや流行、人気も凝縮したものを手に入れられる。
・お値段が安価。大量出版のため、本屋さんで見かける本も厚い表紙ではなく厚紙で作成している。
・子どもが、膝の上にのせ手にとって持ちやすく、見やすい大きさで製本されている。ページも自分で自由にめくれる。
・たくさんの絵本に触れることが大好き、様々な絵本に興味津々な子ならとても安価に亜本に囲まれた環境を整えることができる。

検討の余地がある点

・「年齢に合わせて」の提供であって、「我が子」に合わせたセレクトではない。たくさん絵本が送られてくるが、我が子がよく見る本は1冊のみということもある。
・絵本の強度が弱い。衝撃が加わるとページが破けやすい。ホチキスで製法されている場合が多いので、劣化と共に怪我や誤飲に注意が必要になる。その都度テープで補強をする。
・本に厚みがないので、本棚に並べる際に自立せず倒れてしまう。
・厚みがないので背表紙にタイトルが書かれておらず、本棚に並べた際は一度取り出してみないと何の絵本かわからない。
・冊数が毎月増えていくので、収納場所や取捨選択を次第に考えてくる。

 

定期購読は、安価で手軽に子どもに絵本を親しんでもらいたい、という想いから作られたものですので、どうしても劣化は避けられません。よく見るお気に入りの一冊がボロボロになってしまったら、本屋さんに行って買うのがお勧めです。大人を主語にして考えるか、子どもを主語にして考えるか、で見えてくるものもまた違います。我が子に合わせたちょうどいい形を見つけてください。

 

 

 

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